湯治

湯治 入浴は月日の懐に入るも同然(気候に依り自然の定度有り)万物が天然に従えど人間は心使いにて身体を狂わす。日々此大恩に浴して心身清浄爽快水気温みの和合を保つ。

 

御授けの湯の事

 ○くすの木。神経胃病しやつきにきく。

 ○にんどう。(葛)ねつを去り、しんねつ、むねやけ熱にきく。

 ○せきしょうぶ。(皮膚)をやわらかにする  なんてん。精気をます。

 ○よもぎ。血をあたためかわにきく

 ○こおばこ。息にきく。

 ○檜の葉。せんきりゅうまち骨にきく。

 ○稲の苗。腹の工合悪しきにきく。

 ○じうやく。(ろくだめ)血の通よいをよくす。〆九品の草木。

 

 皆一々理有り理が利くものなり。草も木も根のなきものはなかりけり。月日を人の根とは知らずや。病身は勿論。壮健の平常にても(天の理を心に治め謹んで)此れに入浴すれば健康を増進する事明らか也。